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愛され続ける佐賀のソウルフード

今月は、愛され続ける佐賀のソウルフードを紹介します。

がばうまかさがん麺

ちゃんぽんは長崎、ラーメンは博多や久留米だと思っていませんか?
(-_-)"b" チッチッチ、実は、佐賀ではちゃんぽん、ラーメンの名店が多いのです。それに加え、うどん、たろめん、神埼そうめん、マジェンバ(山の幸、海の幸が豊富な小城市の食材を使った「混ぜ麺」)など、様々な麺文化が形成されているのです。

ちゃんぽん
ちゃんぽん

海鮮たっぷりの長崎ちゃんぽんに対し、佐賀のちゃんぽんは牛肉や豚肉、野菜やかまぼこなど、地元の野菜のうまみと、お肉のうまみがしっかり染み出していることが特徴です。
武雄・北方には名店が並ぶちゃんぽん街道と呼ばれる通りがあります。「お酒の締めはラーメンよりちゃんぽん」と語る方も多いそうです。栄養たっぷりでコクのある豚骨スープはやみつきになること間違いなし!

ラーメン
ラーメン

佐賀ラーメンを知らない人は佐賀県にも多くいるのかもしれません。
麺はやや太めのストレート麺で、替え玉がないお店が多く、滋味哀愁系と呼ばれるあっさりした味わい。生卵をトッピングするのが特徴です。
久留米ラーメン発祥のお店と言われる「三九」の店主が佐賀市にお店を出したことから始まり、従業員に伝授され、進化を続けてきました。その歴史を受け継いで1980年から続くお店もあり、長く愛されています。

<参考:Wikipedia “佐賀ラーメン” 

たろめん
たろめん

当時、炭鉱町として栄えた大町町には炭鉱マンたちに愛された、たろめん食堂というお店がありました。牛骨等を使用し、しょうが味がきいた独特のスープが特徴で、うどん麺と豚肉やキャベツなどたっぷりの野菜が入っていました。
たろめん食堂閉鎖後、町から消えたたろめんは2010年に「もう一度食べたい」という声から復活し再び町の名物となりました。

<参考:大町町商工会 “大町 たろめん” 

お酒がすすむ!海の珍味

米どころ佐賀は、27の酒蔵があり、なんと日本酒消費量全国1位(佐賀市)。有明海には、独特な生態系を活かした日本酒に合う珍味がたくさんあります。

出典
・総務省 2018年家計調査 / 家計収支編 総世帯 1世帯当たり年間の品目別支出金額(
・佐賀県内の酒蔵マップ(
牡蠣
牡蠣

太良町では、牡蠣の養殖が盛んに行われています。海岸沿いにはその場で牡蠣を焼いて食べられる牡蠣小屋が並んでおり、シーズン中はたくさんの人で賑わっています。秋口から春先まで楽しむことができます。

かけ和え
かけ和え

かけ和えとは、魚介類と野菜の酢味噌和えで、地域によってその土地のものが使われます。アジやサバだけでなく、呼子ではイカが多く使われたり、地域ごとの味を楽しむことができます。祭りや田植えシーズンなど、人が集まる時には欠かせないものだったそうです。お酒との相性は抜群!

松浦漬け(玄海漬)
松浦漬け(玄海漬)

松浦漬けとは、鯨の上顎付近の軟骨である「かぶら骨」を酒粕に漬けた、唐津市呼子名産の珍味です。明治時代から唐津でたべられている、伝統ある珍味です。コリコリした独特の食感がついつい癖になります。
※唐津市佐志の玄海漬株式会社の商品が「玄海漬」です。

先祖代々甘党!長崎街道シュガーロード

佐賀を横断する長崎街道は、シュガーロード(砂糖の道)と呼ばれていました。長崎に届いた砂糖を江戸まで運ぶ道が続いていたのです。

シュガーロードが通っていたことから、小城羊羹や、丸ぼうろなど、砂糖を使った昔ながらのスイーツが親しまれています。近年、一口サイズの小さな丸ぼうろや、羊羹マカロンなど、幅広い世代に愛される新しいスイーツも生み出されています。

ひとくちサイズの丸房露「bouro(ボウロ)」
ひとくちサイズの丸房露「bouro(ボウロ)」

佐賀の銘菓として知られる丸ぼうろの元祖「鶴屋」とのコラボレーション。通常の丸房露より小さいので色々なシーンで気軽につまんで頂けます。上部の巻紙は大村屋の大浴場入浴の半額券としても使用できます。

羊羹を使った新スイーツ「ようかんまかろん」
羊羹を使った新スイーツ「ようかんまかろん」

小城羊羹を使った新スイーツです。小城の新しいお土産として作られました。Gallery&Cafe 小城鍋島家Tenさんにて購入できます。

ブラックモンブランで有名な竹下製菓や、森永製菓、江崎グリコなど、お菓子で有名な企業も佐賀から始まりました。
森永製菓の創業者の森永太一郎氏は佐賀県伊万里市出身で、「栄養のあるおいしいお菓子を日本の子どもたちに食べてもらいたい」との想いから森永西洋菓子製造所を開業しました。また、江崎グリコの創業者である江崎利一氏は佐賀県神埼郡蓮池村(現佐賀市蓮池町)出身で、あのグリコのポーズを思いついたのも、八坂神社で遊んでいる子どもたちを見ている時だったとのこと。
“ここは、江崎利一が毎日来ては、あれこれと思索を巡らせていた場所です。当時、利一は「栄養菓子グリコ」のロゴマークについて悩んでいて、いつものようにこの神社に来て、石に腰を下ろしてたところ、お宮の馬場で大勢の子どもがかけっこをしているのを目にします。真っ先に立ったこどもがゴールに入る際、胸を張り両手を上げて、英姿颯爽といったフォームをしていました。”

引用元: ここがあのポーズの発祥の地!! Glico社員が創業者ゆかりの地「佐賀」をリポート 

長く愛され続けている、佐賀のソウルフード。皆さんも是非魂に刻んでください。
まだまだ紹介したい佐賀のソウルフードはあるのですが、もう限界です。お腹が空いてきたので、記事はここまでとさせていただきます。さっそく食べに行ってきます。

次回記事は、佐賀弁がテーマとなっております。ぜひ、お楽しみに!

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