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“サガまるわかりウェブマガジンSaga Vaccai ー 企業研究編 ー “  読めば読むほど佐賀に住みたくなるはず!?

地域に密着して43年のケーブルワン!!
お客さまの〝ありがとう〟の数だけ、
社員の〝幸せ〟があります。

1979(昭和54)年、テレビ難視聴地域の視聴環境改善のために設立した株式会社ケーブルワン(旧・武雄有線テレビ)。「地域の役に立つ会社に」をモットーに、ケーブルテレビ、インターネットサービスなどのほか、コミュニティチャンネルで地域の人々の安全安心につながる情報発信を続けてきました。そんなケーブルワンのみなさんに話を聞きました。

ケーブルワン株式会社
本社外観

地域の役に立つことを

―武雄市に設立したきっかけは?

 当時、武雄市は地上テレビ放送の電波が届きにくい難視聴地域でした。視聴できたのはNHKとサガテレビ、RKK(熊本放送)の3局だけ。地域の皆さんが福岡の放送などいろんな番組が楽しめたらという思いから設立しました。

―事業内容を教えてください。

 設立時はテレビ再送信だけのサービスでしたが、その後、BS・CS放送などの多チャンネルサービス、インターネット、ケーブルプラス電話などの通信サービス、そして、現在では、スマホなどのモバイルサービスなど、時代と地域のニーズに応えて、多彩なサービスを提供しています。
 また行政情報、お遊戯会、祭りなど地域の人々や活動を紹介する「コミュニティチャンネル」や防災情報に特化した「防災チャンネル」など、地域密着のケーブルテレビならではの軽いフットワークと発信力で地域の役に立つ番組づくりを行っています。
 サービスエリアは、設立当初の武雄市(山内町を除く)から大町町、江北町、白石町へと拡大し、現在、契約率は武雄市と3町合わせた全世帯数の約70%になりました。旧武雄市だけを見れば100%の契約があり、多くの方に利用していただいています。

ケーブルワン株式会社

―武雄市とその周辺は水害常襲地域ですが、御社が特に取り組んでいることは?

 弊社は水害常襲地域のケーブルテレビとして、その都度「お客さまの命を守る」ことに重点を置き、情報発信をしてきました。

 1990(平成2)年7月豪雨をきっかけに、日本で初めて、国土交通省河川監視カメラが映し出す河川状況の放送を始めました。2014(同26)年には防災チャンネルを立ち上げ、国土交通省や県、武雄市、大町町、弊社がそれぞれ設置したカメラで、河川や道路を24時間視聴可能にしました。2019(令和元)年の佐賀豪雨時には、武雄市とつないでライブで情報配信しました。またデータ放送では、水位が一目で分かるように図案化し、加えて有明海の満潮時刻を記載することで、より警戒を強めてもらうようにしました。

 2019(令和元)年と21(同3)年には、少しでも復興の役に立てばと、災害ごみの集積場に定点カメラを設置し、混雑状況をチェックできるようにもしました。浸水の影響でテレビが映らなくなったという修理依頼も多かったので、私たちも全員体制でサポートにあたりました。必死でしたね。

 道路の映像は、積雪の時の状況確認に利用されている方もいるようです。

ケーブルワン株式会社

不安な気持ちを安心に変えて

―地域の安全安心に大きな役割を果たしていますね

  24時間河川映像のライブ配信をすることで、自宅に居ながら水位の変化を確認できますので、川のようすを見に行って不慮の事故を防止することにつながります。また、地域の方はこれまでの経験から、避難が必要な水位に対して判断基準を持っていますので、行政の指示を待つことなく、早めの避難行動につながっていると思います。
 防災チャンネルを見ることで、危険を察知するだけでなく、逆に不安な気持ちを「大丈夫だ」と安心に変えることにもつながると思います。
 また、普段の河川のようすをチェックしておくことも大事です。いざというときに早く変化に気づくことができると思います。
 テレビはスイッチを入れたら状況を見ることができるので、スマホなどが苦手な高齢者の方も簡単に情報を得ることができるので安心ですね。

映像は次世代に伝える地域の財産

―地域の文化を伝えていくことも役割の一つですね

 弊社では、43年間で撮りためてきた映像がたくさんあります。ふるさとの風景や街並み、祭りなど、今、残しておかなければなくなってしまうものがあると思います。地域のことを撮り続けて保存していくことが、将来、地域の財産になると思っています。

ケーブルワン株式会社

―今後の取り組んで行きたいことは

 例えば、スマホやインターネットなど高齢者夫婦には使い方が分からない人も多いですよね。基本的に電話でサポートしていますが、それでも操作が難しいときには、すぐに出向いて解決しています。それが弊社とお客さまとの信頼感に繋がっているのではないでしょうか。「来てくれて助かった」の言葉をいただくと嬉しいですし、仕事のモチベーションにつながっています。今後も機動力よくサービスを提供していきたいと思います。

 さらに災害時にはどうすれば安心と本当に必要な情報を提供できるのか、もっと何かできないか考えていきたいですね。今、弊社で独自に水位センサーを開発中です。私たちの強みである通信サービスと組み合わせて、防災だけでなく農業など新たな分野にも前向きに取り組んでいきたいと思います。

―就職・UJIターンを考えている方にメッセージを

 弊社は放送、営業、技術、総務の4部署でスタッフは50人、平均年齢は34歳です。 社員それぞれ個性がありますね。それを弊社は大事にしていますし、いろんなアイデアがあれば上下関係問わず、相談しやすい雰囲気があります。学びに対してもできる限りサポートしますので、今後弊社で役に立つようなやりたいことがあれば思い切って提案してほしいです。
 2年前から健康経営への取り組みも始めています。今年は「健康経営優良法人2022」の認定をもらいました。スポーツをしたり、健康セミナーを開いたり、季節イベントに合わせて、弁当を一緒に食べたりしています。同じものを同じ時間にみんなで食べることは社員の一体感の醸成にもつながると思います。
 社員の中には、前職が大手企業の営業で、毎日朝から夜中まで働いていたので、子育てにきちんとかかわっていきたいと、ふるさとに帰ってきたUターン組もいます。首都圏で働いたいろんな経験が、弊社にもいい刺激を与えてくれています。皆さんも、ぜひ、ケーブルワンでチャレンジしてください。

ケーブルワン株式会社
 *写真撮影のためマスクを外しています

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