創業以来、地域に密着した企業活動を続ける
ホンダカーズ佐賀株式会社
Honda車の販売・メンテナンスだけでなく、中古車専門店の運営をはじめ企業主導型保育所や不動産事業、フィットネスクラブの運営など、様々な業種への事業展開を行っているホンダカーズ佐賀。
今回は福利厚生の一つとして、従業員だけでなく地域の方々も利用できる企業主導型保育所「キッズテラス」の運営を始めた経緯について岡野代表取締役にお話を伺いました。
従業員や地域の人々に喜んでもらえることを
キッズテラスは2018年3月に開設しました。
もともと内閣府主導型の保育園の制度があるということは知っており、いい制度があるなと思っていました。
そんなとき、産休中の従業員が子どもを保育園に預けられずに復帰が遅れることが続いたほか、復帰できたとしても土日の預かりができる保育園がなかったため平日の時短勤務という選択肢しかない事例もありました。
本社の人員が増加してきたこともあり、従業員や地域の人々のためにも土日の預かりに対応できる保育園をつくろうと思いました。
うちにしかできないことをやりたい
キッズテラスの立ち上げを決めて、まず苦労したのは人員集めです。
新設の保育園ということもあり、「一緒にいい園を作り上げたい」という思いが強い人を集めたいと思っていました。従業員や友人の奥さん、お客様の知り合いまで「力を貸してください」と地道に思いを伝えていき、必要人員を開園までに集めることができました。
子どもたちに絵本を使って自立してほしいという考えから、東京の保育園へ直接出向いたりオンラインを通じたりして教育プログラムを学び、キッズテラスにも取り入れました。
また、給食は無添加・無農薬の食材を使用しており、おやつも市販のものではない手作りにこだわっております。
運営するのであれば、うちでしかできない園を作りたい。ただ運営するだけ、預かるだけの保育はしたくないと思いました。私や従業員の子どもだからこそ、きちんとした教育や給食にこだわりたいという思いもありました。
そのような園のこだわりや特色が地域の方々へも広まり、開設から2年目には12名だった定員を最大の19名まで増やすこととなりました。
充実した福利厚生
子どもを預けている従業員からは、本社と同じ敷地にキッズテラスがあるので、距離も近く安心感があるという声が多いです。
また、弊社はキッズテラスだけでなく、不動産や建築事業も運営しており、従業員は社員価格でアパートに住むことができます。もちろんHonda車の販売もしているので、車も安く購入できます。キッズテラスの保育料も従業員価格です。こういった福利厚生は、従業員により良い環境で働けるようにできればという思いから充実していきました。
また、園の本を3冊借りて帰ることができるので、子どもが自分で積極的に好きな本を選び、家でも読んでくれるので家事の面でも助かっています。給食についても、子どもも味が分かるようで、園ではおかわりをするほど沢山食べています。
「働きたいと思う会社がここにあった」
従業員の中には、県内出身で県外へ進学し、就職で佐賀へ帰ってきた人が多くいます。なぜ帰ってきたかと尋ねると「佐賀に帰るのが目的というよりも、働きたい会社が佐賀にあったからだ」と言います。
弊社は、採用面接に時間をかけており、複数回することもあります。現場にも協力してもらっているので、入社したらすでにほとんどが顔見知りという安心感があります。
また頻繁に研修をしており、同期の仲がより深まるような雰囲気作りを積極的に行っています。何度も会い、よく話し、ミスマッチを防いだうえでの入社なので、互いに安心した気持ちで業務に取り組むことができます。
経験や出身地は関係なく、弊社に合う人材がいれば積極的に採用したいです。京都や沖縄、韓国から採用した人もいます。今はオンラインで面接もできるので、広くいい人材を採用できたらと思います。
一緒に地域を盛り上げる仲間を増やしていきたい
県内だけでなく、今後は福岡県も視野に入れて事業を広げていきたいと思っています。何か面白いことがないか、自分には何ができるかと日々考えています。
現在は不動産業も運営していますが、これを始めたきっかけは、宅地建物取引士の資格を取得した従業員が不動産業をしたいという声があったことでした。他にもM&Aで後継者のいない建築会社とのマッチングや、今年4月もレンタカー会社の方とのご縁で興味を持ち、レンタカー事業を始めました。
新しい事業をできるメンバーさえいれば、やれることは沢山あります。弊社は、今後もそういう仲間を増やしていきたいと思っていますし、増やしたからには新しい事業をやっていきたいと思っています。
これから一緒に地域を盛り上げ、地域に喜んでもらえる事業を広げていってくれる人に是非来ていただきたいです。入社当初は車の営業をしたいという気持ちでいても、20年後に新しい事業で社長になりたいなど、そういった熱い気持ちのある人にも来てもらいたいです。