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  2024.9.10

■株式会社スチームシップ
 バイスキャプテン 大澤雷大さん

子どもの健やかな成長と家族の幸せな時間を求め、佐賀県へ移住。
東京と大阪で磨いた組織づくりのスキルは、
急成長する企業が求めていた役割だった。
若いクルーの成長と地域のブランディングを支えながら、
新たな挑戦はつづく。

ー 大澤さんは、群馬県の出身だそうですね。

大澤さんはい。群馬県の吉岡町出身です。県庁所在地の前橋市と伊香保温泉で有名な渋川市のあいだにある町で、暮らしやすいところです。 そこで18歳まで過ごし、大学進学を機に、茨城県へ。大学では海洋生態学を学び、就職を機に東京に行きました。 就職先は、組織人事のコンサルティングファームで、大手企業の人事責任者や経営者の方をクライアントとして仕事をしていました。 企業の組織開発、人事制度構築や採用支援などのコンサルティングを担ってきました。東京で約12年、その後、大阪で3年程働き、西日本エリアの責任者も務めていました。

ー その後、佐賀県に移住するまでの経緯を教えてください。

大澤さん 子育てや子どもの将来のことを考え出したのがきっかけでした。 実は、佐賀県は妻の出身地で、結婚前から佐賀県を訪れていましたが、そのたびに、「ご飯がおいしいな」とか「あたたかくて接しやすい人が多いな」と感じていたんです。 過ごしやすさは勿論、良い意味で色々コンパクトで、都会のように過密な環境でないところも気に入りました。

結婚後、2人の子どもに恵まれました。子どもたちの今後のことを考えると、自然に囲まれた場所で、妻の実家にも近い環境で子育てをしたほうが、家族みんながもっと幸せに暮らせるんじゃないかと思い佐賀県への移住を決断しました。

ー スチームシップとの出会いはどんな風に訪れたのですか?

大澤さん 移住後、フルリモートでキャリアを積む選択肢もあったのですが、「佐賀県に移住したのなら、この土地ならではの仕事や地域だからこそできる仕事をしてみたい」と思いました。

そこで、思い出したのがスチームシップのCEO、キャプテンを務める藤山雷太さんでした。今から17年程前に、就職活動中に出会い、「らいた」という珍しい名前が同じであることでご縁があり、強く握手をしたことを覚えています。 それから長い時間が経ちましたが藤山さんのことは覚えており、私が佐賀県への移住を決断した際に「確か、藤山さんって九州の人だったよな」と思い出し、検索したところスチームシップが出てきて、思わずHPからエントリーをしました。 当時スチームシップもメンバーが大きく増えるタイミングで、より組織づくりや人材育成に力を入れていく時期でした。タイミングと縁が重なり、入社することになり、現在、バイスキャプテンとして会社を支えています。

ー スチームシップではどんな仕事をしていますか?

大澤さん まずスチームシップは、自治体からふるさと納税事業に関しての委託をワンストップで請負い、商品企画から画像制作、web上でのPR戦略、自治体が発刊するパンフレットのデザイン業務やカスタマーサポートなどを一貫して担っています。 こうした仕事を通して、携わった地域のブランド力を高め、地域活性にも大きく貢献しているのではないかと自負しています。 また、若いクルー(社員)にとって、地域に暮らしながら、クリエイティブで貢献度の高い仕事ができる場所です。

現在、19の拠点(2024年8月現在:開設予定含む)で、クルーの数は300人に迫る勢いです。「SalesNow DB」という国内の企業情報としては日本最大級のデータベースがあるのですが、そこで2024年5月に発表された佐賀県の成長企業ランキングでは、1位を獲得することができました。

私自身は、各ポルト(拠点)、各職種のクルーやリーダーの相談に乗ったり、新規で受託した自治体の運用サポートや組織人事面の仕組みづくりなど、さまざまなことに携わっています。 前職は、外部からコンサルタントとして組織づくりに関わっていましたが、スチームシップでは、内部から当事者として組織や仕組みを構築できるので、前職の経験をフルに活かしながら、新たなチャレンジを楽しんでいます。

ー 仕事をしていて、やりがいを感じる瞬間は?

大澤さん 平均年齢が30歳くらいで、これからどんどん経験を積んでいく若いクルーが多いなか、楽しそうに仕事をする姿や、大きな成果を出して喜んでいる瞬間やメンバーの成長を目の当たりにすると、やっぱり嬉しいですね。 そんなクルーの成長が地域で実現できるというのがスチームシップで働く醍醐味だと思います。だからこそ、もっと成長できる環境や、のびのびと働ける仕組みづくりに力を入れていきたいと思っています。

ー 佐賀県での暮らしはどうですか?

大澤さん スチームシップが大切にしているのが「家族が1番・仕事は2番」というカルチャー。 世界共通だと思いますが家族との時間や関係は最も大切なことだと思いますし、地域で暮らすなら、より身近な人を大切にしたいという考えは強いと思います。 だから家族やお子様に何かあったときなどは、それを何よりも優先する。そして、その分みんなで助け合って乗り切ろうという文化があります。仕事が2番というのも大事です。 仕事は圏外ではないんですね。クリエイティブでオリジナリティが必要なやりがいのある仕事を楽しんで成果を出していこう!というメッセージが込められているんです。 私自身、子どもの健やかな成長と家族との幸せな暮らしを願って移住してきたので、それが体現できていると思います。 休日は子どもたちとどこかに出かけているか、妻の実家に遊びに行っているかというほど、家族との時間を楽しんでいます。

ー これから佐賀県で就職、転職を考えている人にメッセージをお願いします。

大澤さん 日本、特に地域は「労働は苦役なり」という考え方が、まだまだ根強く残っている気がしています。 仕事は、ご飯を食べるための手段、我慢することが当然みたいな。 私はこの考え方が嫌いで、地域だからこそこういった価値観を打破できるような仕事や働き方がもっと広まっていくことが、ひいては首都圏と地域の格差、人口流出などの問題解決にも繋がると思っています。 転職や地域への移住は、今後ますます歓迎されていくべきだと思っています。長く組織づくりや人事に携わっている者として、スチームシップを通じて、古い考え方をアップデートしていくことが自分の使命のひとつだと考えています。 10年後、20年後、私の子どもが大人になるとき、少しでもそれが変わっているといいなと思い、日々、課題と向き合っているところです。みなさんも佐賀県でそんな仕事や企業に出会えることを願っています。

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