最近は、会社にいつもタオルを持っていきます。それは私が汗っかきだから…という理由ではありません。仕事帰りにとっておきの楽しみがあるからです。

午後6時45分過ぎ。温泉宿が並ぶ道を車で走り目的の場所へ向かいます。

私が仕事帰りに通っているのは「嬉野温泉シーボルトのあし湯」。ここは誰でも無料で利用できるんです 。

ビジネスシューズと靴下を脱ぎ、ズボンをヒザまで上げて、足をゆっくりと湯につけます。あたたかい温泉が足を包むと同時に、足のうらが岩肌にふれると、なんとも言えない心地よさ。

ゆっくりと流れる時間の中で身体の心地よさに連なって、心底思うのです。

ああ、佐賀に移住してよかったと。

私が移住を決断できた理由

私の地元は佐賀県ですが、大学進学時にふるさとを離れ、数年前まで東京で働いていました。クライアント企業の仕事効率化のために、オリジナルのシステムをつくる仕事。十数名の社員がカタカタとキーボードを叩く音が響く社内でプログラミングをする日々。

やりがいはあったけれど、終電というタイムリミットまで残業することも多く、会社のデスクでコンビニ弁当やカップ麺の日々。そんな暮らしを見透かされているのか、たまに電話で話す父と母からは「あまりムリするなよ」と心配される始末。

帰り道、星のない都会の夜空を見上げながら、ふと地元に帰りたいと思うようになりました。
でも、漠然と移住を考えてみたものの、なかなか行動には移せず…。なぜなら「佐賀に帰っても今のキャリアを活かした仕事なんてないだろう」と思っていたからです。

それから意識的に佐賀のことを検索する機会が増えました。佐賀の情報にふれるたび、移住への思いがますます強くなりました。 そんなとき見つけたのが 『さがUターンナビ』。佐賀で働くことに特化した就職情報サイトです。正直、「佐賀ってこんなに求人があるのか！」とビックリしました。
結果、このサイトがきっかけで佐賀の企業に就職が決まり、ふるさとへの移住が叶いました。私の場合は、それまでのエンジニアのキャリアを活かして転職をすることを希望していました。その経験が活かせる仕事に出会うまで、専任のアドバイザーのサポートをうけ、今はWEBサイト制作のエンジニアとして働いています。

以前は一人で黙々と仕事をしていましたが、今は違います。デザイナー、ライター、フォトグラファー、動画クリエイターなどたくさんの人と協力をして、ひとつのWEBサイトをつくりあげます。ひとりではできないことも、だれかと協力すればできる。個人で進める仕事も魅力はあるけれど、「誰かと協力してできる仕事をやりたい」という想いに、私はあらためて気づきました。それに、「佐賀はクリエイティブな仕事をしている人がたくさんいる」と知りました。

佐賀での暮らしがもたらした変化

日々の暮らしも大きく変わりました。残業で深夜に帰宅することもなく、温泉で心身共に癒され、夜には満天の星空が広がる。こんなに星ってあったのかと思いながら、離れたからこそ再発見したふるさと“佐賀”の豊かな環境を満喫しています。

趣味も食も。自然を満喫する贅沢な楽しみ

近所には、出勤前に朝から堤防で釣りを楽しんでいる人も多くてびっくり。このあたりではアジやスズキが釣れるみたいです。会社の先輩はキャンプ好きで、キャンプの魅力を楽しそうに教えてくれます。ちなみに、私も今週末は会社の先輩からお誘いがあってキャンプに行く予定。最近は県内各地にグランピング施設もあるみたいですよ。もしかしたら佐賀県って、アウトドアのアクティビティが好きな人にとって最高の環境なのでは？

それだけではありません！ふるさとの食の豊かさも感じます。新鮮な佐賀産の農産物・肉魚がうまい！自炊も増え、最近はキッチンに立つ姿もサマになってきた気がします。それに日本酒の蔵元もたくさんあって、おいしい酒を探して飲みくらべしたり…。すっかり日本酒での晩酌が日課になってしまいました。

ちょくちょく父母に会えるようになったことも、変わったことの１つ。なにかあったら直ぐに行けるくらいの距離感で、自分も安心だし、親も安心しているみたいです。

あし湯につかって５分ほど。
もう全身ぽかぽかデスクワークでだるさを感じていた足も軽くなって、今日もリラックスできました。
さ～て、帰るか。

あれ、これを読んでいるあなた。もしかして佐賀県への移住を考えていたりしますか？
もしも転職で躊躇しているのなら「さがUターンナビ」をのぞいてみてください。もちろん移住って、そんなに簡単にできることではないと思います。でも今、私はこう思っています。

「ああ、佐賀に移住してよかった」と。

あなたも、まずは仕事探しから、その足で一歩をふみだしてみませんか。

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