株式会社音成印刷 石井麻鈴さん

  2025.8.28

■株式会社音成印刷
石井麻鈴さん

佐賀を出たからこそ気づいた、地元の魅力とモノづくりの楽しさ。
新たな目で見つめ直したふるさとで、今、伝える仕事に挑戦している。

ー モノづくりへの思いと、これまでの歩みを教えてください。

石井さん 幼い頃、泥団子を誰よりも丸くピカピカに磨くことに夢中になるなど、ものをつくることが好きでした。それは伝統工芸品が多い佐賀県で、たくさんのモノづくりに触れて育ったことが影響していると思います。 高校卒業後は京都の大学へ進学。木工芸を学び、組子細工を取り入れた家具を卒業制作で作りました。 名尾和紙も取り入れた作品は、卒業制作で木工芸協同組合賞を受賞することができました。 そんな伝統工芸に向き合う時間の中で、「佐賀には、すばらしいモノづくりが沢山ある。それを発信できる仕事がしたい」と心から思うようになったのです。

ー 就職活動で大切にしたこと、音成印刷との出会いは?

石井さん 「佐賀で、モノづくりや地域の魅力を発信する仕事がしたい」という一つの軸をもって就職活動を行いました。 京都で生活をしながら、佐賀の地で仕事を見つけることができるか、何度も不安になりました。だからこそ、企業説明会に積極的に足を運び、直接話を聞きに行くことを心がけました。 そんな中、佐賀県の「UJIターン就職活動交通費支援事業」は助かりました。県外に住む人が佐賀で就活をする際、交通費や宿泊費などを補助してもらえる制度です。この制度のバックアップがあったからこそ、佐賀での就活がしやすくなり、精神的にも支えられました。

転機は、母から音成印刷を紹介してもらったことでした。 なかなか佐賀へ帰って来られない私のために、県主催の企業説明会「キャリアフェスタ」に立ち寄った母。そこで出会った音成印刷の社員の方々の雰囲気が私に合いそうだと感じたみたいです。 母の直感に背中を押され、私はすぐに電話をかけ、社長と直接話す機会に恵まれました。その後会社見学を通して、社長や社員の方の温かさや距離の近さを感じ、ここで働きたいと感じました。

ー 音成印刷を選んだ理由は何ですか?

石井さん 会社説明の時に、地域の未来を創るという企業理念と、それを語る社長の想いに共感したからです。 音成印刷は印刷会社でありながら、自社でフリーペーパーを発行したり、イベントの企画・運営をしたりと、情報発信や地域の魅力を形にする仕事に力を入れています。まさに佐賀にある魅力を発信している会社です。 ここなら佐賀にいる地域の方とワンチームになり、モノづくりができると思いました。また、自分の想いを受け止めてくれる会社だと社長と話す中で感じました。

ー 入社してからの学びややりがいは?

石井さん 入社して3ヶ月、営業企画の補助や取材の同行、アイデア出しの場に加わり、初めてのことばかりで日々が挑戦です。特に今は、取材や撮影の仕事に同行させていただく事が多く、そこでたくさんの人と出会いがあります。 佐賀を盛り上げて第一線で活躍する方々の思いやストーリーを知れるのは、毎回学びと楽しさがあり、やりがいの一つだと感じています。

ー 佐賀で働く、暮らす魅力は何ですか?

石井さん 色々ありますが、1番は人だと思います。 ある日、車を運転していて、横断歩道で小学生が渡るのを待ちました。その子は渡り終わった後、わざわざこちらを振り返って、しっかりと頭を下げてくれたんです。そんな光景に触れたとき、佐賀は真面目で優しい人が多いなと感じました。 環境=人であり、働きやすさや暮らしやすさは人で変わると思います。実際、会社では上司や先輩に納得いくまで質問でき、お客さんは不慣れな私を受け入れてくれます。 暮らしの中でも、働く中でも、頼って頼られる深い関係を築ける地域だと思っています。

ー これからの目標を教えてください。

石井さん 企画の面でゼロから1を生み出し、それを紙媒体だけでなく、イベントやさまざまな形でしっかりと形にできるディレクターになりたいです。 自分ひとりでやりきるのではなく、周りと協力しながら、自分のアイデアが軸となり物事を進めていける、そんな役割を担える人を目指しています。 この目標は、大学時代にゼロからものを作り上げる面白さを知った経験が大きく影響しています。卒業制作で組子細工を取り入れた家具を作り、自分の考えたものが形になり、人に見てもらえる喜びを感じたあの瞬間を、今度は仕事の中で生かしていきたいです。

ー やってみたい企画などありますか?

石井さん まだ構想段階ですが、佐賀のモノづくりと歴史を組み合わせたプロモーションをつくりたいです。 佐賀の資産である歴史を、佐賀にある様々なモノづくりで表現できないかなと考えています。この企画の解像度を少しずつ上げていくためにも、色んなことにチャレンジしていこうと思います。 音成印刷は印刷会社ですが、紙にとどまらず、情報発信の方法を柔軟に考えられる会社です。だからこそ、お客さんの想いを明確に形にできると思います。誰かの心を動かせる力を、これから身につけていきたいです。

ー 佐賀での就職を考える人にメッセージを。

石井さん 就職して働くことで、学生の頃より今の方が、見える景色も様々で楽しいです。 また、佐賀県は、人の温かさをすごく感じます。県外から来た人も、地元の人も、すぐに馴染んでしまう安心感があるのが、佐賀で働くことの魅力だと思います。 佐賀の地で働くという選択肢を、自信を持っておすすめします。

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